019東大野球部とクワタイズム

桑田真澄が東大野球部特別コーチに就任したことは知っていた。今日のNHKクローズアップ現代「“最弱”チームは変われるか ――桑田と東大野球部――」(→http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3357.html)は,練習時間やピッチャーのアウトローへの制球など「常識への挑戦」を扱っていた。
谷沢も特別コーチをした東大野球部は,2010年秋に早稲田に勝って以来勝ちがなく56連敗(2引き分けを挟む)である。
87年秋から90年秋に70連敗が記録に残っており,86年春から90年秋にかけての10シーズンの通算成績は1勝100敗という(東大野球部DUGOUT→http://www.t-shinpo.com/tokusyu/dug-frame.html)。
3日の春季新人戦では早稲田に4-1と勝ち,2006年春以来の15連敗から脱出した。クワタイズムの真髄は「常識への挑戦」もさることながらアウトローへの制球のように基本に忠実に,かつ考える野球だろう。京大もこのところ連敗が続いている。東京六大学も関西学生も陥落・入替がない特別なリーグである(関西学生は関西学生野球連合時代の81年まで入替戦があった。「伝統校」が陥落・入替するにいたり関西学生野球連盟を作った。61年までは近大ではなく神戸大学がメンバーで入替なし。)。
ヤザワイズムはどこへいったのかはわからないが,クワタイズムがどこまで浸透するか。