326「人生卓球」フェガール,準優勝(卓球ワールドツアー・ポーランドオープン)

男子シングルス決勝のフェガール(FEGERL Stefan,WR42)対樊振東(FAN Zhendong,WR3)は,フェガールがゲームオールの健闘をみせたるも樊に及ばず,3-4 (1-11, 11-9, 11-9, 3-11, 7-11, 11-8, 7-11) で準優勝だった。
フェガールはバックハンドで打ち負けず前・中陣での早い展開に徹していた。落としたゲームは一方的だったが競ったゲームを確実にものにした。最終ゲームは7-6のリードから樊の鋭い攻撃で5連続失点した。ここは樊を褒めるべきだろう。
さきのヨーロッパ選手権では団体での初優勝に貢献し,ダブルスでも優勝した。27歳でのワールドツアー初ファイナリストのこれからが楽しみだ。
フェガールのウェアの左袖には「人生卓球」の文字が見える。バタフライのウェアといい,ラバーといい今大会振るわなかった日本選手に代わって見事な活躍だった。今大会を盛り上げた最大の功労者はフェガールだ。
2年前16歳でワールドツアー初タイトルの樊はワールドツアー5回目のファイナリストでなんと5回とも優勝。フェガールはオーストリア選手としては2003年パリ世界選手権でのシュレーガー(SCHLAGER Wermer)以来のファイナリストとなった。
女子シングルスの丁寧(DING Ning,WR1)対劉詩雯(LIU Shiwen,WR2)は 0-2 (10-12, 5-11) の後丁寧の棄権(肩の負傷?)であっけなく幕を閉じた。
劉はこれで34回のワールドツアー出場で22回目のファイナリスト,丁寧は20回目のファイナリストで10勝10敗。さらに中国選手の優勝は男子で131回目,女子で142回目という(→http://www.ittf.com/_front_page/ittf_full_story1.asp?ID=41956&Competition_ID=2595&からつまみ食い)。