1154石井英俊著『マンホール――意匠があらわす日本の文化と歴史――』

書誌情報:ミネルヴァ書房,viii+211+11頁,本体価格1,800円,2015年9月10日発行

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最近では「蓋女(マンホール女子)」もいるほどマンホールが熱い。また,夫婦でご当地マンホールを撮ったご夫婦もいらっしゃる(池上修・和子著『デザインマンホール100選』アットワークス,2014年,[isbn:9784939042942];池上修「ご当地マンホール探訪」『日経新聞』2014年4月2日付)。
下水道は市町村管轄の事業であり蓋のデザインも市町村の裁量によるとのこと。デザインマンホールは世界でも類を見ない日本独自だそうだ。1985年代に当時の建設省公共下水道課建設専門官が下水道事業のイメージアップと市民へのアピールのために自治体による独自のデザインマンホールを提唱したのがはじまりとあった。同省下水道部監修のマンホール本が数冊発刊されてからさらに注目されるようになった。
デザインもさることながら日本全国を折り畳み自転車でまわりながら撮ったところに魅せられてしまう。
評者が撮った唯一のマンホールは湯田温泉山頭火の「ちんぽこ・おそそ」だ。これは珍マンホールになるかもしれない(関連エントリー参照)。