179的場昭弘著『超訳『資本論』』

書誌情報:祥伝社新書(111),348頁,本体価格840円,2008年5月1日

超訳『資本論』 (祥伝社新書 111)

超訳『資本論』 (祥伝社新書 111)

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資本論』の新訳? それとも抄訳? 「超訳」はいささか誇大だが,『資本論』第1巻の要約書,入門書だ。ほぼ『資本論』第1巻に沿って解説している。本書のひとつの特徴は,『資本論』第1巻の歴史的事実を扱った章に重点をおいていること。それはそれとして評者も大賛成だ(評者の「『資本論』,そして「労働日」――経済学対話――」参照→https://akamac.hatenablog.com/entry/20070302/1172826551)。
著者はいまフランスにいるはず。発行日をメーデーに合わせたのも著者のメッセージだろうか。