書誌情報:青春出版社,94頁,本体価格1,050円,2009年6月10日発行
- -
nohalf さん(http://d.hatena.ne.jp/nohalf/20090529/p1)のエントリーで知り,早速購入した。『マルクスる?――世界一簡単なマルクス経済学の本――』に続くマルクス本となる(下記関連エントリー参照)。前著は著者,今回本は監修者。『マルクスる?』の著者を利用した出版社の企画とみる。まっ,それはともかく。
思想家マルクスを紹介した部分と『資本論』第1巻の内容を見開き2ページで解説した部分とからなる。若者の読者を十分意識して,文章とイラスト(または写真)で構成している。マルクスと『資本論』を,イデオロギーや党派性にこだわりなく理解し,解説しようという姿勢には好感がもてる。
一方的に搾取され続ける労働者像や歴史的説明に傾いている本源的蓄積論は別の読み方もできるはずだ(下記「『資本論』,そして「労働日」――経済学対話――」参照)。
- 著者のブログ→http://ameblo.jp/ochikobore
- 関連エントリー
- 門井文雄原作/紙屋高雪構成・解説/石川康宏協力『理論劇画 マルクス資本論』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20090602/1243950546
- 三田誠広著『マルクスの逆襲』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20090601/1243866173
- 大村泉・宮川彰・大和田寛編『『学説史』から始める経済学――剰余価値とは何か――』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20090501/1241170049
- 的場昭弘著『超訳『資本論』第2巻――拡大再生産のメカニズム――』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20090401/1238576411
- 的場昭弘監修・弘兼憲史著『知識ゼロからのマルクス経済学入門』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20090312/1236867187
- 演劇『資本論』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20090228/1235797369
- 木暮太一著『マルクスる?――世界一簡単なマルクス経済学の本――』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20090213/1234533673
- 基礎経済科学研究所編『時代はまるで資本論――貧困と発達を問う全10講――』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20090209/1234187967
- マルクス作(バラエティ・アートワークス漫画)『まんがで読破 資本論』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20090208/1234099877
- 嶋崇著『いまこそ『資本論』』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20080916/1221557443
- 的場昭弘著『超訳『資本論』』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20080505/1209993407
- フランシス・ウィーン著(中山元訳)『マルクスの『資本論』』』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20071113/1194948193
- 『資本論』,そして「労働日」――経済学対話――→https://akamac.hatenablog.com/entry/20070302/1172826551