337マルクス作(バラエティ・アートワークス漫画)『まんがで読破 続・資本論』

書誌情報:イースト・プレス,190頁,本体価格552円,2009年5月5日発行

続・資本論 (まんがで読破)

続・資本論 (まんがで読破)

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今度はエンゲルスを進行役に仕立て,『資本論』第2部と第3部の「内容をベースに漫画化」したもの。あらためて,商品・貨幣・剰余価値を説明し,利益の追求,資本主義時代の矛盾,銀行と信用,恐慌を扱い,チーズ会社社長ロビンの成功から,競争と労働者の酷使に耐えかねて父親の家内工業チーズ屋に戻る姿で幕を閉じる。
資本家・投資家ダニエルに儲けの源泉である剰余価値を語らせるのは筋からいっておかしい。ロビンの亡き母の遺言「中間の暮らし」に戻ることでは前巻と一貫性はある。
Das kapital と『資本論』の表紙をイメージした箇所(6ページ)は,Das Kapital(K は大文字)の間違い。ケアレスミスとしておこう。