220大学「絶対絶命」論――『ZAITEN』2009年7月号の特集

ZAITEN (財界展望) 2009年 07月号 [雑誌]

ZAITEN (財界展望) 2009年 07月号 [雑誌]

  • 発売日: 2009/06/01
  • メディア: 雑誌
国立については経営格差を,私立については財務・資産運用と総定員充足率を,公立については財政難・リストラを論じ,危機に瀕している大学経営の今を特集している(「私立大,国立大で進む「経営格差」」)。本誌が最初に「告発」(2008年2月号)した東北大学総長「論文不正」疑惑の続報(横田一)は,特集にはふさわしくない。
3人のジャーナリスト(小島誠,小山茂,島野清志)の国公私立大学論は,特集タイトルの仰々しさとは別に冷静な分析もないではない。国立大学論は地方国立大学へのエールと読めるが,私立大学論は経営破綻への危機論が前面に出ている。公立大学論も存亡の危機論が目立つ。