033コルナイ教授講演会とマルクス・シンポ(五報)

毎日新聞2008年12月8日付け(横浜版)に記事が出た。

熱っぽくマルクス論議
神大のシンポに300人
(コルナイの写真の下には,<<「マルクスから何を学ぶか」と話すヤーノシュ名誉教授>>とある)
資本論」の著者,カール・マルクスの思想を問い直す国際シンポジウム「マルクスの遺産」が6日,神奈川大(横浜市神奈川区)で開かれた。独,仏,中国など7カ国の学者らが4時間余り熱っぽく論じ合い,学生ら約300人が集まった。
まず,コルナイ・ヤーノシュ米ハーバード大名誉教授(80)が「私のマルクス体験と現代」と題し講演。同氏はハンガリー生まれで,父親がアウシュビッツ強制収容所で死んだ。ノーベル経済学賞の候補にもなった同氏は「18歳で『資本論』を読み,反ナチスからマルキストになった。しかし,ハンガリー動乱(1956年)で共産主義体制に疑問を持った」と半生を振り返った。「マルクスを『時代遅れ』と批判するが,その思想は永久に残る。世界的な経済恐慌の現代にあって,マルクスから何を学ぶか。最も影響を与えた人物は,と問われたら,私はマルクスと答える」と話した。
シンポジウムでは,マルクスの風刺画集を今春,出版したドイツ人のロルフ・ヘッカー教授が「日本の学生と話したが,マルクスをあまり知らなかった。漫画をきっかけに著作を読んでほしい」と呼びかけた。

日曜日は,ビデ夫妻,金さんとともに,ちょっとした散策のあと,出雲さんが案内してくれた中華街のとある店(海南飯店)に行き,昼食をとった。飛行機の関係で早く帰国された金さんを見送り,出雲さん,ビデ夫妻と三渓園http://www.sankeien.or.jp/)に行く。生糸貿易で財をなした原三渓の邸宅・庭園とのこと。外国人にはたまらない日本の魅力が詰まっているように思う。ビデ夫人はフィジオクラートの専門家とは昼食時にはじめて聞いた。宇さんは成田発午後の便ということでロビーで別れた。今日は朝一番宇さんからのメールが届いていた。そういえば宇さんからは甲骨文で書かれた中国象棋をいただいた。当面飾っておくしかない。