今日の朝刊にインタビュー「中国,成長の死角 ハンガリーの経済学者,コルナイ・ヤーノシュさん」が載っていた(→http://www.asahi.com/articles/DA3S11133538.html)。
中国の最大のタブーが共産党一党支配への批判であることや抑圧されたなかで高揚するナショナリズムへの杞憂を表明している。同時に,収入や権力へのアクセス格差,教育・社会保障の不公平をなくしていかないと国民の不満は収まらないとも指摘して,「中国は社会主義経済ではない。非民主的で権威主義的な一党支配体制下の資本主義経済」と断じている。国家と市場との「良い結婚」に期待もしている。
「中国の市場改革派の理論的支柱」であるコルナイの著書の多くが中国語に翻訳されている。コルナイが期待するように,「指導層の内部から別の方向をめざす動きが出てくる」可能性がなくはない。
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