174タイになったぞ,読売新聞<大学の実力――「教育力向上への取り組み」調査――>


かつて取り上げた「読売新聞<大学の実力――「教育力向上への取り組み」調査――>」(https://akamac.hatenablog.com/entry/20080721/1216626230)が,読売新聞YOMIPACK(「ヨミパック」)になり,有料で配付している。ずっと下の方にある「教育の最前線<小冊子>」の「大学の実力 教育力向上への取り組み」にある。A4判,32ページの小冊子である(2008年10月刊)。

    • 読売新聞「もらいタイ!」(読売新聞HPの右下の「小冊子プレゼント 反響の大きかった本紙記事を採録」から入ってください)

http://www.yomiuri.co.jp/
出入りの進学情報会社の方から教えてもらい,評者が関係しているセクションでまとめて注文していた。ようやく手元に届いた。
小冊子は7月20,21日朝刊特集記事の採録が基本だが,「はじめに」では「大きな反響を呼」んだこと,退学率と標準修業年限(4年または6年)がもっとも注目されたことに触れている。また,巻末には以下の小文が加筆されている。
ちなみに,本小冊子は視覚障害などで活字のまま利用できない人のために録音,点字,拡大写本等の制作(ただし営利目的以外)を認めている EYE LOVE EYE 本である。

「自己評価」の甘さに批判 紙面掲載後に反響
この「大学の実力 教育力向上への取り組み」調査に対し,読者や教育関係者からの反響が続いた。大学の自己評価に対して厳しい意見が多かった。
調査結果について「大学のことを考えるいい機会になった」と志望校選びに悩む高校3年生からメールが届いた。
総合自己評価で「A」を付けた大学の学生は「正直に言って驚いている」。「大学からのテストに日程や補講の連絡が不足し,迷惑を被っている」という実体を知らせるとともに,「出席確認をすませば,すぐに教室を出てしまうような,モラルのない一部学生のため集中できない授業がほとんどだ」と訴えた。
別の大学の学生は,「予備校と比べて授業の質が低い」とこぼす。「講義に対する教員の意欲が低い。教科書を棒読みし続ける教授もいる。難関大学と呼ばれる大学が,中身で勝負する日が来ることを望む」
「大学名や偏差値だけの進路指導で大学を選ばせたことを大変後悔している」という保護者は「大学の在り方,若者の在り方で,これからの日本社会を生きるか死ぬかになると思う」と大学の自覚を求め,学生への指導に注文を付けた。
当事者の大学からは,教育を見直す上で「刺激になった」とする声も多かった。非回答校を列挙すべきだと提案する私大の教員もいた。一方で,大学内の関係者から「誰が回答したか不明なので教えて」「これから回答できないか」といった,理解に苦しむ問い合わせも相次いだ。