024「ジブリの絵職人 男鹿和雄展」および図録

午前中から松山郊外に昨年5月にできた大型ショッピングセンター「エミフルまさき」に行った。ちょうど,愛媛県出身の元関脇玉春日トークとサイン会があり,ミーハーぶりを発揮して握手をして色紙をもらってきた。
その足で愛媛県美術館で開催中の標記展に行く。スタジオジブリ作品の背景画で知られる男鹿和雄の絵は,緻密さと大胆さが同居している。背景画,背景画およびセル画,美術ボード,美術設定の約600点の展示だ。詩集や絵本のために描いた挿絵もある。自然の色彩感がすばらしい。
ジブリ作品を手がける前に,「侍ジャイアンツ」,「はじめ人間ギャートルズ」,「あしたのジョー2」,「幻魔大戦」,「はだしのゲン」,「カムイの剣」,「夏服の少女たち」にも関わっていたことを初めて知った。
正月休み中とあって,子供連れの家族で賑わっていた。

図録は技法解説資料展示以外のすべてを掲載している。筆を使って立方体,球体,円柱を描くことから修業が始まったことなどを語ったインタビューもおさめられている。2,800円で売っていた。

タイトル 執筆者など
はじめに -
里山に開かれた窓 高畑勲
男鹿さんの絵と出会って 吉永小百合
「職人」が支えてきた日本美術 山下裕二
自然を愛する自由人,男鹿和雄 小林七郎
第1章 背景:テレビから映画へ
第2章 投影:ジブリ作品に想いを映す
第3章 反映:映画を離れて
男鹿和雄インタビュー -
展示物リスト -