昨日に引き続き,「SPODフォーラム2009」の「学長対談:全学的な教育改革をどう進めるか?」(濱名篤関西国際大学長と柳澤康信愛媛大学長)に出た。濱名学長はユニバーサル化を迎えた状況を前提にした関西国際大学の教育改革を,柳澤学長は教育改革とその主体に焦点を当てて組織体制の整備を,それぞれ紹介した。
この種の対談では珍しく,ソファとテーブルを用意して,文字通り対談を演出していた。灯台もと暗しの感もあるが,愛媛大学の教育改革の特徴を整理できたのは大きな収穫だ。柳澤学長は,愛媛大学におけるFDの定義を,授業の改善(ミクロ・レベル),カリキュラムの改善(ミドル・レベル),組織整備・改革(マクロ・レベル)にまとめ,また教育改革の推進主体を,教員(Actor 1)・学部教育責任者(Actor 2)・全学教育担当管理職(Actor 3)・FD担当者(Acotr 4)に整理し機能の明確化の大事さを強調していた。
フォーラム参加の他大学と愛媛大学教職員で200人ほどの参加だったろうか。講演時間を短くし,おおよそ半分を対談時間に充てた企画の妙が光る。フロアとのインタラクティブな演出の工夫があってもよかった。
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