625森枝雄司(写真・文)・はらさんぺい(絵)『トイレのおかげ』

書誌情報:福音館書店,40頁,本体価格1,300円,2007年10月20日第1刷;2008年8月25日第3刷

トイレのおかげ (たくさんのふしぎ傑作集)

トイレのおかげ (たくさんのふしぎ傑作集)

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「小学中級から」とあり,上限がないので安心して購入・読了する。福音館書店の「たくさんのふしぎ」シリーズは評者のこどもが小さいときずいぶんお世話になった。こども向けながら「たくさんのふしぎ」が詰まっていて,こどもそっちのけで楽しませてもらった。
ブリュッセルの小便小僧「マヌカン・ピス」,ヨーロッパの城の出窓式トイレ(日本の城では熊本城だけが出窓式だったそうだ)や窓からの投げ捨て,穴あき椅子式トイレ,京都・東福寺の東司(とうす),日本の畳敷きトイレ,江戸時代の肥(こえ),ジェット機や宇宙船のトイレなどを写真と絵と文で紹介している。「どこのトイレであっても,はずかしがらずにどうどうと,ウンコやオシッコができたらいいですね」のメッセージが明るく響く。
おとなは毎日150グラムぐらいのウンをし(ちなみに繊維性食物を多く摂る日本人のウンは欧米人より大きい),70歳までで合計約3トン(ダンプカー1台分)にもなるそうだ。
公衆衛生や環境問題とのからみはシャワートイレのようにさらっと流しているが,こども向けトイレ本からおとな(国や地域)の糞尿観は見えてくる。