タイトルからはなんのことかわかりずらいが,エントリーで何度か取り上げた井上東北大学総長の研究「不正」問題についての独立行政法人科学技術振興機構(JST: Japan Science and Technology Agency)による調査報告書である(2012年1月18日付;JST 公表は同年2月17日付:pdfファイル507KB→http://www.jst.go.jp/topics/20120217/index.html)。
研究成果については「大筋として,本事業の目的,すなわち「科学技術の源流を作る(革新的な科学技術の芽あるいは将来の新しい流れを創出)」を達成している」としている。また,「研究不正の調査,判定は,一義的に研究機関及び該当する専門分野の学協会でなされるべきで,研究資金配分機関(JSTのこと:引用者注)自らが調査して研究不正の判定をすることはしないことが原則であるとされている」とし,「第三者による調査が必要」と述べている。「研究の誠実さを疑わせる一連の事態が発生している」ことを認めたうえで,「当該の研究者,当該研究機関,学協会において,本件の十分な総括と,再発防止のための適切な措置が取られることを期待する」とまとめている。
JST が「告発」を受けた形で本格的な調査の必要と「当該の研究者」に「十分な総括」をしろと言っている。意味深長な表現だ。
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