493論文の撤回・削除で「遺憾」・「猛省」

井上東北大学総長の「二重投稿」問題について,東北大学の調査検討委員会報告書が公表された(「研究者の公正な研究活動の確保に関する調査検討委員会報告書の公表について」2012年1月24日→http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2012/01/press20120124-01.html)。
二重投稿」問題を追及し調査を切望してきた「井上総長の研究不正疑惑の解消を要望する会(フォーラム)」はこの報告書にたいして「声明:「子細な調査結果を公表せず,また懲戒処分抜きに「猛省」だけを求める報告には納得できない――「研究者の公正な研究活動の確保に関する調査検討委員会報告書」の公表に際して――」(2012年1月25日)を発表した(→http://sites.google.com/site/httpwwwforumtohoku/Home)。
この問題については『中央公論』(2012年2月号)の「特集 大学改革の混迷」でも触れられていた。フォーラムはこれまでの資料を公開している。「遺憾」・「猛省」で済むとは思えない。