島崎英威「中国語版『窓ぎわのトットちゃん』 超ロングセラーの秘密」(『出版ニュース』2012年11月号上旬号)を読んだ。これによると,中国語版トットちゃん『窗边的小豆豆』は義務教育の教科書に登場し,また小6の国語教科書(上)の推薦読書リストに載り,超ロングセラーとなっているとのことだ。翻訳出版した新経典文化有限公司の関係者によれば今後1000万部突破も現実のものになる見通しらしい(現在350万部)。
自由奔放なトットちゃんとそれを暖かく見守る教師の姿が,教育の規範性がきわめて強い中国で歓迎されている要因と分析していた。トットちゃんの中国での受容については,斎藤淳子「「トットちゃん」が中国で熱愛されるわけ」(WEB RONZA, 2012.1.6→http://webronza.asahi.com/global/2012010500003.html)が詳しく紹介していた。
「小愛」・「瓷娃娃」*1と「小豆豆」とではどちらが有名なのかしらん。
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- おさぼり
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- マイケル・カプラン/エレン・カプラン著(対馬妙訳)『確率の科学史――「パスカルの賭け」から気象予報まで――』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20081114/1226655311
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- 熊谷徹著『顔のない男――東ドイツ最強スパイの栄光と挫折――』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20071114/1195032467