書誌情報：新日本出版社，255-551頁，本体価格1,800円，2019年11月20日発行
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この分冊には以下の篇・章が内容である。
-第2篇 貨幣の資本への転化
--第4章 貨幣の資本への転化
-第3篇 絶対的剰余価値の生産
--第5章 労働過程と価値増殖過程
--第6章 不変資本と可変資本
--第7章 剰余価値率
--第8章 労働日
--第9章 剰余価値率の率と総量
かねてから問題関心を持っていた「自由，平等，所有，およびベンサム」（第4章，本書306-307ページ）については「ベンサム」に訳注があり，「イギリスの法学者・哲学者ベンサムの功利主義，すなわち，幸福・快楽を道徳および立法の基本原理とする立場をさす」とあり，「功利主義」と理解している。また，「事物の予定調和」にも訳注があり，「世界を形成する実体はモナド（単子——一または単位の意）であるが，モナドからなる世界に秩序があるのは，神があらかじめモナド相互に調和をもたらすように定めたからであるとするドイツの哲学者ライプニッツの説にもとづく考え。普遍的調和とも言う」といずれも新書版訳注を踏襲している。
「自由，平等，所有，およびベンサム」がある段落のうち，「ベンサム」に関するマルクスの説明をどのように理解するかは，ふたつの訳注とは別に，依然読者に委ねられている。
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