書誌情報:北斗書房,251頁,非売品,2013年12月1日発行
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ある先輩の小説形式をとった大学での教育実践と学部・大学院時代の回想記である(著者名はペンネーム)。6編の短編の主人公は名前を変えているが,すべて著者である。ある国立大学と私立大学におけるゼミを中心とした学生との触れあい,著者が研究者の道を志す学部と大学院時代の同級生・先輩や教員との出会いを綴っている。
接した学生の成長の軌跡がいい。また,著者が学生時代に直面した問題(某処分問題と教授糾弾問題)は貴重な証言となっている。
著者が一区切りをつける意図で綴った一書だが,希望を持ち続けるパッションを行間に読み取ることができた。
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- アルフレート・ネメチェク著(高階絵里加訳)『ファン・ゴッホ アルルの悲劇』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20101202/1291298805
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