書誌情報:平凡社新書(960),271頁,本体価格880円,2020年11月13日発行
みんなの民俗学: ヴァナキュラーってなんだ? (960) (平凡社新書)
- 作者:恭則, 島村
- 発売日: 2020/11/16
- メディア: 新書
民俗学の研究対象をあらわす新たな術語であるヴァナキュラーを使い,現代民俗学の一端を紹介している。
自分の家,キャンパス,働く人(消防士,トラックドライバー,鉄道,水道,裁判官,OL)の身近なヴァナキュラーから,喫茶店モーニング,B級グルメ,水上生活,宗教にいたるヴァナキュラーまで多種多様である。
市民的公共圏とは異なる「対啓蒙主義的な公共圏」・「ヴァナキュラーな公共圏」(163ページ)であるからには,「啓蒙主義的合理性や覇権・普遍・主流・中心とされる社会的位相」の相対化によってなりたつ人間生活すべてが対象となる。
アニメなど虚構の祭りなどが現実世界で再現されることを「フォークロレスク/オステンション」で説明し,また,インターネットを介して既存の宗教体系とは異なる世界が展開されていることを紹介している。民俗学はことほどさようにいまを扱うヴァナキュラーなのだ。
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