155卓球史(その2)

'12 Curious Facts About Table Tennis' と題した卓球史の続編である(→http://tabletennista.com/2014/7/11-curious-facts-about-table-tennis/)。
全盛期日本の象徴である荻村伊知朗(1932年6月25日-1994年12月4日)の写真が掲載されている。荻村は現役時代に12個のメダルを獲得した。50年代から60年代の名選手である。引退後に ITTF の第3代会長をつとめ,中国の世界卓球選手権大会への復帰,統一コリアチームの実現,青い卓球台やラージボールの導入,38ミリボールを40ミリボールに変更する決断をしたことでも知られている。ジャパンオープンは荻村杯として開催されている。
評者は高校時代に,30代後半の荻村に会ったことがある。高校生を集めた卓球教室の講師として来られていた。荻村の『スポーツが世界をつなぐ』(岩波ジュニア新書,1993年,[isbn:9784005002269])は奇しくも遺著となった。