752経済理論学会編『季刊 経済理論』第51巻第3号

書誌情報:桜井書店,110頁,本体価格2,000円,2014年10月20日発行

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特集は,2007年以降に顕在化した金融危機を見据え,マルクス経済学の分析の有効性を問おうという問題意識に貫かれている。理論と現状分析とを織り交ぜながらの展開は示唆に富む。

ジャンル 執筆者 タイトル
特集 マルクス恐慌論をめぐって――恐慌論と21世紀型危機―― -
- 𠮷村信之 特集にあたって
- 伊藤 誠 資本論』の恐慌論と現代の世界経済危機
- 岡本悳也・楊枝嗣朗 「グローバル金融資本主義」の歴史的位相――「21世紀型世界金融恐慌論」に寄せて――
- 柴垣和夫 グローバル資本主義と経済政策――景気対策に焦点を置いて――
- 山口重克 マルクス恐慌理論の全体像と今日的有効性
論文 森本壮亮 資本論』解釈としてのNew Interpretation
研究ノート 玉手慎太郎 規範理論への根本的批判としてのマルクス疎外論の可能性――松井暁『自由主義社会主義の規範理論』とロールズ正義論との比較から――
- 金江 亮・大西 広 社会構成員数,生産物種類数と貨幣経済の成立条件
書評 伊藤 誠 結城剛志著『労働証券論の歴史的位相』
- 磯谷明徳・植村博 kiichiro YAGI, Nobuharu YOKOKAWA, Shinjiro HAGIWARA and Gary A. DYMSKI (eds.), Crisis of Global Economies and the Future of Capitalism
- 藤田 実 村上研一著『現代日本再生産構造分析』
- 田中史郎 長島誠一著『社会経済システムの転換としての復興計画』
- 片桐幸雄 永谷清著『市場経済という妖怪――『資本論』の挑戦と現代――』
- 鶴田満彦 姉歯暁著『豊かさという幻想――「消費社会」批判――』
- 山下裕歩 三土修平著『続・ワルラシアンのミクロ経済学――一般均衡論モデルの発展的理解――』
- 長島誠一 山川充夫著『原災地復興の経済地理学』
書評へのリプライ 金江 亮 マルクス派最適成長論』に対する書評(評者:川口和仁氏)へのリプライ
- 建部正義 『21世紀型世界経済危機と金融政策』に対する書評(評者:米田貢氏)へのリプライ
大会準備委員会 経済理論学会(第62回(2014年度)大会)のご案内とプログラム -
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編集後記(勝村務) - -