1338鈴木正一著『鈴木正一評論集 〈核災棄民〉が語り継ぐこと――レーニンの『帝国主義論』を手掛かりにして――』

書誌情報:コールサック社,159頁,本体価格1,500円,2018年8月21日発行

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原発事故によって「棄民」となった著者がその理由を問うなかで到達した大学卒業論文での考察を再現したものだ。著書が済んでいた浪江町は昨年3月末に避難指示が解除されたが自宅と近隣の除染が不十分で住めないままである。にもかかわらず固定資産税は容赦なく徴収される。この理不尽さを資本主義の「寄生性・腐朽性」にもとめて原点確認の卒業論文再掲である。