女子シングルスの若宮三紗子(日本生命,第13シード,WR44)は決勝で香港の李皓晴(LEE Ho Ching,第3シード,WR20)に,4-2 (12-10, 11-9, 8-11, 11-8, 10-12, 16-14) で勝ち,優勝した。ワールドツアーではダブルスで7回優勝(藤井寛子とのペアで5回,福原愛とのペアで2回)があり,ダブルスのスペシャリストである。今年の世界選手権には福原とのペアで出場が決まっている。
さて,決勝は終始若宮が仕掛けてリードする展開だった。切ったレシーブでドライブさせ,それを狙って点を重ねていった。第6ゲームの7-6とリードした場面で,若宮のバックショットがエッジの判定のあと4連続ポイントされさきにゲームポイントを握られたが慌てなかった。4回のゲームポイントを凌ぎ,2回目のマッチポイントで締めくくった。エッジボール判定はサイドに見える。テニスのようにチャレンジがあってもいい。
若宮は準々決勝で,リュウ・ジャー(オーストリア,中国名:劉佳,第1シード,WR12)に 4-3 (13-11, 10-12, 11-7, 7-11, 9-11, 11-9, 13-11) と接戦を逆転でものにしていた。左利きで,体型も,戦型も同じような格上のリュウに,バック対バックとフォアハンド強打で上回っていた。ゲームオールの第7ゲームは3-7から追い上げた。歯切れのいい若宮ベストの試合だった。
ハンガリーオープンはスーパーシリーズ(6大会),メジャーシリーズ(6大会)に続くチャレンジシリーズ(11大会)のひとつで,ランクが一番低い。それでも若宮にとっては準々決勝からのランキング上位者リュウ,石垣,李を連覇しての優勝は価値がある。
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