347森薗・大島ペア,優勝(卓球ワールドツアー・グランドファイナル)

ワールドツアー・グランドファイナル(12月10日〜13日,ポルトガルリスボン)の男子ダブルスで森薗政崇・大島祐哉ペアがポルトガルのアポロニア(APOLONIA Tiago)・モンテイロ(MONTEIRO Joao)ペアを 4-1 (11-6, 8-11, 13-11, 12-10, 11-8) で降し優勝した。1996年に始まったグランドファイナルのうち男子ダブルスでは初めての日本選手ペアの優勝だ。
優勝を決めたのは 1-1 の後の第3ゲーム。7-10 とゲームポイントを握られてから連続4ポイントで逆ゲームポイントまで追い上げ,11-11 から一気に押し切った。続く第4ゲームも 9-10 とゲームポイントを握られながら連続3ポイントで流れを渡さなかった。森薗の繋ぎ,大島の決定打と見事なコンビネーションで完全アウェイで実力を発揮した。
ポルトガルペアは準決勝で台湾の江宏傑(CHIANG Hung-Chieh)・黄聖盛(HUANG Sheng-Sheng)ペアにゲームオールの 16-14 と大接戦を制した。8-10 とマッチポイントを握られて追いつきさらに2度のマッチポイントを凌いで最後に勝利をもぎ取った粘りは地元ファンを熱狂させていた。
女子ダブルスのみう・みまペアは中国の丁寧(DING Ning)・朱雨玲(ZHU Yulin)ペアの強打に屈し,昨年に続く二連覇はならなかった。
男子シングルス準々決勝の大島は張継科(ZHANG Jike)と互角の打ち合いながら,1-4 (15-17, 9-11, 8-11, 17-15, 5-11) と一歩及ばなかった。最終ゲームこそ大島の集中力が切れたが,各ゲームとも大島がとってもおかしくない展開だった。第1ゲームのジュースからの2度のゲームポイントをものすれば大島ペースの試合になったかもしれない。第2ゲームでの2連続でのサービスミスも響いた。
男子シングルスの4強は馬龍(MA Long),張,樊振東(FAN Zhendong),許しん(「日」に「斤」)(XU Xin)が占めた。準々決勝で対戦したオフチャロフ(OVTCHAROV),大島,荘智淵(CHUANG Chih-Yuan),サムソノフ(SAMSONOV)のうちでは中国選手に勝つ可能性を感じさせたのは大島だった。
現在,男女シングルスの準決勝以降が進行中だ。大島はU21男子シングルスとの二冠となり,グランドファイナルでもっとも試合数をこなし(U21,ダブルス,シングルス),もっとも注目される選手だった。