書誌情報:講談社現代新書(2451),292頁,本体価格880円,2017年11月20日発売
不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか (講談社現代新書)
- 作者:鴻上 尚史
- 発売日: 2017/11/15
- メディア: 新書
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「不死身の特攻兵」佐々木友次は本書が初出ではない。『特攻隊振武寮 証言・帰還兵は地獄を見た』(→[isbn:9784769826279])や『陸軍特別攻撃隊』(→(1)[isbn:9784167151041],(2)[isbn:9784167151058],(3)[isbn:9784167151065]),さらにはテレビ「スーパーJチャンネルSP 終戦70年特別企画 還ってきた”軍神”」(2015年8月14日)でも知られていた。著者によるフィクション『青空に飛ぶ』(→[isbn:9784062207096])にも佐々木が出てくる。
1944年11月の第1回から9回の特攻作戦に「死ななくてもいいと思います。死ぬまで何度でも行って,爆弾を命中させます」と陸軍の命令に背いて「特攻作戦」を敢行した佐々木への4回のインタビューと著者の特攻論「特攻の実像」は特攻に表徴される戦争の欺瞞を告発していた。「職場の上司も,学校の先生も,スポーツのコーチも,演劇の演出家も,ダメな人ほど,「心構え」しか語」(261ページ)らないのだ。
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