書誌情報:KKベストセラーズ・ベスト新書(212),182頁,本体価格705円,2009年1月20日発行
- 作者:田辺 まりこ
- 発売日: 2009/01/09
- メディア: 新書
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著者から直接メッセージがあった(田辺まりこ著『枯れない男のセックステクニック』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20080910/1221039688)。「セクシャルアカデミー」(http://www.sexual-ac.jp/)は枯れていなかった。新著が出たとのことなので,早速読んだ。
「枯れない」から「稼げる」にタイトルが代わったがコンセプトは同じだ。尊敬される男(R),セックス(S),仕事(W)は,R=S×Wの関係にある(R, S, Wは評者による)。セックステクニックと仕事スキルには相関があり,仕事への高い意欲を持っている男は,性的な魅力にも溢れ,ベッドテクニックも優れているというわけだ。床上手だけの男は女から見放される。仕事ができ,セックスもできる。そんな男になるためには,本書を熟読し,著者が主宰する「セクシャルアカデミー」で実技指導を受けるといい。
口説き方はプレゼン力に,デート・セックスの段取りは仕事の段取りに,パートナー探しの人脈は職場・外での人脈に,女性のツボ探しは取引相手の要求探しに,それぞれ共通する。「時給で働く男になるな」,「他人の欲求に敏感になろうと思ったら,まずは身近な女性の求めているものくらいわからなくては当然ダメ」,「女性が頼もしさを感じる男たちは,仕事に関して他人の悪口を言わない人ばかり」,「仕事で成功したいなら(中略)賢い女性とつきあわなくてはいけません」,「デスクの汚い男は仕事の効率も悪い」,「ベッドで女を褒めるくらいできなくては,仕事においても主張していけるはずがない」,質問力や対応力が大事,などなど至言が散りばめられている。下手な人生訓や教訓話よりも評者にはしっくりくる。豊富な男性遍歴は伊達ではないとみた。
初心者(なんの?)男性におすすめのホテルは品川プリンスホテル。この本で利用者が一気に増えそうだ。
女が教えるセックス本のあとは,女性向けのセックス本を予定しているとか。女性の本音にこだわったからこそできた2著に続いてどんな味付けがなされるか楽しみだ。