槙原稔「「東洋文庫」守り広める――国内最大の学術資料収蔵,一般の人にも公開――」(日経新聞,2009年2月3日付け)によると,東洋文庫にアダム・スミス『国富論』初版本があるとのことだ。東京・本駒込にある東洋文庫(現在建て替え中で2011年にグランドオープンの予定)は,三菱3代目の岩崎久彌が当時の中華民国総統府顧問モリソンから購入した2万冊以上の中国関連の文献がもとになっている。『国富論』初版本がモリソンのものだったのかどうかはこの文章からはわからない。
『資本論』初版本が日本にどのくらいあるかの調査はある。『国富論』初版本の所在については意外と盲点になっているかもしれない。
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