今日の午後は,『週刊 東洋経済』編集部副編集長・三上直行さんの「経済誌はなぜ大学特集を組むのか――編集者の視点,そこから見える大学の課題と将来像――」の講演を聞いてきた。愛媛大学でのこの種の催しは,2007年12月6日につづく企画だ。
三上さんは,大学に対する読者の注目度は高い,「本当に強い大学」特集の歴史,大学ランキングについて,読者の問題関心,大学への期待と不安の項目に沿って,1時間ほどの話をされた。評者は折角の機会と思い,かねてからの疑問である入試情報の開示度の指標,それと関連する入試難易度の意味について質問した(志願者数,受験者数,合格者数,入学者数の学部別・入試形態別データをすべて公開していない問題点)。三上さんからは定量化する工夫が必要だが,貴重な意見と受けとめるとの回答があった。
ほかに,就職先を上場企業に限定していることや地域・社会貢献,就学支援の指標化などについても質問があった。三上さんは丁寧にこたえられていた。
今回の企画は,学長,役員,学部長などお偉さん向けのセミナーで,評者は潜り込んで聞いてきた。講演のあと,施設などの見学をしていただいたようだ。三上さん,これからも愛媛大学をよろしく!
- 関連エントリー
- 「地域貢献度ランキング(『日経グローカル』の特集)」→https://akamac.hatenablog.com/entry/20081022/1224683043
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- 「早慶は入学者数を公開していない」→https://akamac.hatenablog.com/entry/20081006/1223305103
- 「『[週刊朝日ムック]2009年版 大学ランキング』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20080502/1209721598
- 「愛媛大学広報シンポジウム」→https://akamac.hatenablog.com/entry/20071207/1197020034
(追記:2009年2月9日)
愛媛大学HPと学長ブログ「無為自然」でも取り上げている。別に意地悪な質問ではないと思うけど。