346永井義男著『江戸の性の不祥事』

書誌情報:学研新書(053),228頁,本体価格760円,2009年6月5日発行

江戸の性の不祥事 (学研新書)

江戸の性の不祥事 (学研新書)

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江戸の性の事件簿。将軍,大名,正室,大奥,武士,文人,僧侶など,たしかに下半身の出来事が中心だ。当時の身分制度や社会の仕組みなどの時代背景描写がひとつの特徴になっている。
「下半身事情」も「性の不祥事」も――買って読んでしまったけれど――「ビックリ」はさほどなかった。著者の本領は「性」だけでなく江戸時代の風俗や社会一般の蘊蓄にあるように思う。「性」よりも「生」のほうが正解なのでは。
おもしろうてやがてかなしきセックス本(罵笑ことakamac)