338ドイツの10大大学と人気学科トップ5

ドイツの若者は,ほぼ誰でも英語を話すことができる。15〜34歳のドイツ人の92%が英語でコミュニケーションをとることができるほか,フランス語で33%,イタリア語で18%,スペイン語で17%,ロシア語で17%である。英語の高い数字とともに依然ロシア語も人気がある。以上は届いたばかりの雑誌 Deutschland (日本版,3/2010, 6/7月号合併号)から(→http://www.magazine-deutschland.de/)。
ドイツ統一20周年」を特集にしているほか,「2010年ドイツ社会の現状 数字で見るドイツ」という数字・データ集がある。住環境・食生活(ちなみに,社員食堂人気メニューのベスト5は,カツレツのフライドポテト添え,パスタ,ピザ,ビーフステーキ,じゃがいも料理),国民・移入民,労働・余暇,経済・教育のうち最後の項目でタイトルの10大大学と人気学科トップ5が出ている。これによるとドイツの10大大学(在籍学生数)はつぎのようだった。工科大学の在籍学生数の多さが目を引く。

順位 大学 在籍学生数
1 ケルン大学 41,782
2 ミュンヘン大学 41,776
3 ハンブルク大学 36,108
4 ミュンスター大学 36,056
5 マインツ大学 34,268
6 ドレスデン工科大学 33,212
7 フランクフルト・アム・マイン大学 32,961
8 アーヘン工科大学 31,468
9 ベルリン工科大学 31,317
10 デュースブルク=エッセン大学 31,288

人気学科は

順位 学科名 在籍学生数
1 経営学 32,285
2 機械工学科 19,702
3 マネジメント工学科 13,136
4 法科 12,846
5 ドイツ語学文学科 12,792

であり,伝統的な法学,国文(日本風に)が健闘している。
ついでにドイツの企業の状況については,ドイツ経済の屋台骨をなすのが,全企業の99.7%を占める「ミッテルシュタント(中小企業)」(年間売上5,000万ユーロ未満,従業員500人未満)であり,被用者の約70%にあたることを強調している。
前に戻って労働・余暇の箇所で8〜19歳の児童・青少年を対象としたアンケート調査結果によって夢の職業トップ5があった。男子は,自動車工,事務職,職人,警察官,サッカー選手,女子は,事務職,獣医,動物関係の仕事,教師,看護婦の順だ。事務職は日本風に言えばサラリーマン・ウーマンだろうが,自動車工,職人や獣医が上位に来るのはいかにもドイツらしい。