評者の場合,書籍情報を新聞広告から得ることが多い。
今日の朝日新聞第1面の下段にはいつものように出版社の広告があった。春秋社,PHP研究所,民事法研究会,ペガサス,三五館,平河出版社,三笠書房,小学館の8出版社から20数冊程度の書籍(一部DVD含む)である。書名が目立つようにして著者,判型,定価などが記してある。
共通しているのは,出版社の住所,電話(FAX),ホームページのアドレスが明記してあることだ(電話番号やホームページアドレスがない出版社,逆に振替口座番号を明記している出版社もある)。共通してない情報がある。ISBN 番号である。限られたスペースで最大限の情報を伝えることからすれば,ISBN 番号なしの書誌情報は不十分である。出版社のホームページアドレスは出版社名からの検索で一発である。わざわざ明記するほどのものではない。ところが書誌情報のひとつとしての ISBN 番号は,それから自分用のデータベースに登録できる(たとえば「MediaMarker メディアマーカー」→http://mediamarker.net/)。出版社の電話番号やホームページアドレス以上に重要な情報である。
2面,3面の下段にある大きなスペースでの広告の場合には,小さいながらも ISBN 番号を記している例が多い(幻冬舎の新刊書2冊についてはどこにもなかったが)。書名,著者名(出版社名)のどちらかがわかれば本屋さんで,あるいはネットで検索してから,購入・注文はできる。
書籍に ISBN 番号は欠かせないと思っていたが,出版社みずからが欠落させている。小さくともいい。新聞第1面の書誌情報にも ISBN を明記してほしい。日経新聞第1面書籍広告でも同じだった(千倉書房,大成出版社,新日本法規,経営書院,株式会社きんざい,労働法令,税務研究会出版局,白桃書房)。
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