348政治経済学・経済史学会編『歴史と経済』第208号

本号の書評で取り上げられている本は下谷本と法政本をのぞくと未見・未読のものばかりだ。本格的な経済史となるとさすがに評者の手にあまる。眺めるだけでも参考になる。
今日時点で第206号までの論説の要旨は下記で読むことができる。

ジャンル 執筆者 タイトル
論説 谷ケ城秀吉 戦間期における台湾米移出過程と取引主体
- 桑田 学 持続可能性の規範理論の基礎――福祉・代替・資本――
- 西原京春 現代カンボジア村落の特質と内的秩序――「大塚久雄『共同体の基礎理論』を読み直す」を手がかりにして――
書評 橘川武郎 下谷政弘著『持株会社と日本経済』
- 田坂敏雄 柿崎一郎著『鉄道と道路の政治経済学――タイの交通政策と商品流通1935〜1975年――』
- 高橋泰 岡部牧夫編『南満州鉄道会社の研究』
- 落合 功 竹村英二著『幕末期武士/士族の思想と行為――武人性と儒学の相生的素養とその転回――』
- 河 棕文 滝沢秀樹著『朝鮮民族の近代国家形成史序説――中国東北と南北朝鮮――』
- 馬場 哲 森宜人著『ドイツ近代都市社会経済史』
- 加藤健 小川功著『虚構ビジネス・モデル――観光・鉱業・金融の大正バブル史――』
- 杉浦未樹 深沢克己著『昇任と更紗――近世フランス=レヴァント貿易史研究――』
- 四方田雅史 宮地英敏著『近代日本の陶磁器業――産業発展と生産組織の複層性――』
- 安藤光義 星勉著『共生時代の都市農地管理論――新たな法制度の提言――』
- 菅沼圭輔 河原昌一郎著『中国農村合作社制度の分析』
- 小関 隆 法政大学比較経済研究所/後藤浩子編『アイルランドの経験――植民・ナショナリズム・国際統合――』
- 杉本公彦 土井修著『米国資本のカナダ進出(1898〜1932年)――製紙業への進出を中心として――』
- 谷本雅之 渡辺尚志編『畿内豪農経営と地域社会』
会報 - 2010年度中四国研究会報告
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