265政治経済学・経済史学会編『歴史と経済』第205号

2009年10月発行の最新号。ある書評で,「(書評は)対象となる書物に対する率直な,しかもその本質的な論点と方法に迫る徹底的な批判こそ著者に対する最高の尊敬である」(吉岡昭彦,出典不明)を引いている。肝に銘じておきたい言葉ではある。

ジャンル 執筆者 タイトル
論説 韓 載香 在日韓国人による民族系金融機関設立とその基盤――1950〜60年代の全国展開を中心に――
- 板垣由美子 酒類販売統制機関の実態――1941年〜1945年における資金調整――
- 高槻泰郎 近世日本米市場における財産権の保護
論点をめぐって 楠井敏朗 アメリカ史の動向――『シリーズ・アメリカ研究の越境』[全6巻]――
書評 武田晴人 井手英策著『高橋財政の研究――昭和恐慌からの脱出と財政再建への苦闘――』
- 山崎 彰 肥前榮一著『比較史のなかのドイツ農村――『ドイツとロシア』再考――』
- 木畑洋一 工藤章・田嶋信雄編『日独関係史 1890-1945』(全3巻)
- 加藤健 下谷政弘著『新興コンツェルンと財閥――理論と歴史――』
- 佐藤芳彦 藤田哲雄著『イギリス帝国期の国家財政運営――平時・戦時における財政政策と統計 1750-1915年――』
- 高田 実 吉尾清著『社会保障の原点を求めて――イギリス救貧法・貧民問題(18世紀末〜19世紀半頃)の研究――』
- 秋元英一 須藤功著『戦後アメリカ通貨金融政策の形成――ニューディールから「アコード」へ――』
- 八尾信光 栗田康之著『資本主義経済の動態――原理的展開と日本経済の現状分析――』
- 星野誉夫 老川慶喜著『近代日本の鉄道構想』
- 河野裕 小林勝著『ドイツ社会民主党の社会化論』
会報 - 2009北海道部会研究会報告
- - 2009年度近畿部会研究会報告
- - 2009年度春季総合研究会報告:”世界金融危機”の歴史的位相
- - 2009年度秋季学術大会について
英文抄録 - -