361国公立大学入学者選抜から見えること

来年度入試(今年度実施)の概要が公表された(→http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/22/09/1297343.htm)。
国立大学は1997(平成9)年度,公立大学は1999(平成11)年度入学者選抜より原則として分離・分割方式に統一された。ここの注意点は「原則として」だ。
国立大学のうち後期日程試験の定員がゼロは,筑波技術大学東京芸術大学長岡技術科学大学豊橋技術科学大学,滋賀医科大学京都大学鹿屋体育大学の7大学である。国立大学協会会長を出したこともある京都大学は先陣を切ってこの「原則」を破ったのだ(下記関連エントリーで「(京都大学は)徹底的に自己チュウであり,強引であり,全体への配慮がない」を肯定的に引用したことがある)。
それからいまひとつ,東京大学京都大学は推薦・AOを実施していない。推薦・AOを実施していない国立大学は,ほかに東京外国語大学東京芸術大学だけである。偏差値だけでなく多様な能力を評価する入試のひとつとして推薦・AOの導入が推奨された経緯がある。
東京大学京都大学の2大学が例外であっていいわけがない。