京都大学は高大接続型京大方式特色入試の一部導入に向けた検討の開始および今後の予定について記者発表した(2012年6月22日→http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2012/120622_1.htm)。日経の記事によれば,①推薦入試,②書類や面接で選抜する,③後期日程入試,も検討すると報じている(6月23日付)。
京都大学の公表資料には,「高等学校における幅広い学習との接続及び受験者の志の喚起ならびに各学部のアドミッションポリシーとディプロマポリシーに則った京大方式特色入試の導入」とある(→http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2012/documents/120622_1/01.pdf)。
高大接続とAP・DPに沿った入試方法の提起はまったくその通りである。「本学のような研究型大学」はかつて国大協で決めた国立大学の複数受験機会を反故にした「前科」がある(後期日程試験の廃止)。高大接続は「本学のような研究型大学」でのみ必要なことではない。むしろ選抜が機能しない入試をしている「本学のような研究型大学」ではない大学の大問題だ。「本学のような研究型大学」にこそ高大接続を全大学で取り組むための問題提起をして欲しい。しつこいが,「本学のような研究型大学」には日本の大学を引っ張る社会的責任があると思う。
「徹底的に自己チュウであり,強引であり,全体への配慮がない」(関連エントリーの中井著)との京都大学評を覆す改革になってほしい。
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