「高等学校教育の改革に関する推進状況(平成24年度版)」が公表されている(→http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/24/11/1328527.htm)。
これによれば,中高一貫教育校の設置は441校(前年度比でプラス21)で,中等教育学校49校,併設型309校,連携型83校である。来年度以降も19校の設置が予定されているという。
文科省の説明文には,「中高一貫教育制度は,これまでの中学校・高等学校に加えて,生徒や保護者が中高一貫教育も選択できるようにすることにより,中等教育の一層の多様化を図るものであり,平成11年4月から制度化されています」(→http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/ikkan/main5_a2.htm)とある。
総合学科は352校(同プラス1),単位制高校は960校(同プラス8)という。
「中等教育の多様化・複線化」という国(文科省)の方針は,大臣が替わっても不変である。大学教育の質の保証を議論するときには,1998年までの小→中→高という従来型だけでなく,小→中高教育一貫校という制度設計の変更と総合学科からの大学進学者の実態(「中等教育の多様化・複線化」)も視野に入れ,高大接続をも同時に議論しないといけないはずだ。
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