365社会思想史学会年報『社会思想史研究』第34号

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書誌情報：藤原書店，314頁，2010年9月30日，本体価格2,800円

社会思想史研究 No.34 2010

社会思想史研究 No.34 2010

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応募論文と書評の充実をはかったとのことで，通常より分厚い300頁を超える年報になっている。小野寺「日本における市民社会論の生成」，井上「〈分析的平等論〉とロールズ」は評者の問題意識と重なっている。書評にはすでに本ブログで取り上げたものもある（積読＝未読も数冊）。
第35回社会思想史学会大会は2010年10月23日（土）・24日（日）に神奈川大学（横浜キャンパス）で開催される（→http://wwwsoc.nii.ac.jp/shst/Convention/index.html）。

ジャンル 執筆者 タイトル
＜特集＞〈社会的なもの〉の概念　再考 - -
- 齋藤純一 特集趣旨
- 森　政稔 〈政治的なもの〉と〈社会的なもの〉――その対抗と重なり――
- 木前利秋 新たな自然の地平に寄せて――H・アーレントの「社会」概念・再考――
- 中山智香子 非市場型社会の構想――K・ポラニーの二つの「戦後」――
- 廳　茂 コスモポリタニズム的社会概念――G・ジンメルのばあい――
- 市野川容孝 社会的なもの，政治的なもの，文化の分節と接合――近現代のドイツを例として――
公募論文 - -
- 稲村一隆 アリストテレスの政治哲学における応報的平等の意義
- 馬路智仁 越境的空間へ拡がる「福祉」――レオナード・ホブハウスにおける連関的な社会秩序の構想――
- 福家崇洋 大正デモクラシー下の心理改造――1910年代における木村久一の軌跡と思想――
- 横山　尊 国民優生法成立の再検討――法案論議と科学啓蒙のあいだ――
- 今田剛士 大正平和論と戦後日本――大熊信行の「国家悪」――
- 小野寺研太 日本における市民社会論の生成――戦時・戦後のアダム・スミス受容とその思想的射程――
- 藤田公二郎 フーコーの思想における知の主体
- 井上　彰 〈分析的平等論〉とロールズ――平等論の歴史・再考――  
書評 - -
- 厚見恵一郎 石黒盛久著『マキアヴェッリとルネサンス国家――言説・祝祭・権力――』
- 崎山政毅 松森奈津子著『野蛮から秩序へ――インディアス問題とサラマンカ学派――』
- 坂本達哉 水田洋著『アダム・スミス論集――国際的研究状況のなかで――』（→https://akamac.hatenablog.com/entry/20110626/1309096750）
- 安藤隆穂 堤林剣著『コンスタンの思想世界――アンビヴァレンスのなかの自由・政治・完成可能性――』
- 篠原洋治 石井洋二郎著『科学から思想へ――よみがえるフーリエ――』（→https://akamac.hatenablog.com/entry/20100209/1265726422）
- 安西敏三 松田宏一郎著『江戸の知識から明治の政治へ』
- 太田仁樹 月脚達彦著『朝鮮開化思想とナショナリズム――近代朝鮮の形成――』
- 相田愼一 黒滝正昭著『私の社会思想史――マルクス，ゴットシャルヒ，宇野弘蔵等との学問的対話――』
- 的場信樹 木前利秋著『メタ構想力――ヴィーコ・マルクス・アーレント――』
- 山岡龍一 松元雅和著『リベラルな多文化主義』
英文抄録／英文目次 - -  
公募論文投稿規定／公募論文審査規定／執筆要領 - -
編集後記 - -