607水田洋著『思想の国際転位――比較思想史的研究――』,同『新稿 社会思想小史』,同『アダム・スミス論集――国際的研究状況のなかで――』

書誌情報:名古屋大学出版会,316+4頁,本体価格5,500円,2000年11月10日発行

書誌情報:ミネルヴァ書房,xvi+334+26頁,本体価格2,800円,2006年8月10日発行
新稿 社会思想小史

新稿 社会思想小史

書誌情報:ミネルヴァ書房,ix+499+9頁,本体価格7,000円,2009年10月20日発行
アダム・スミス論集―国際的研究状況のなかで

アダム・スミス論集―国際的研究状況のなかで

  • 作者:水田 洋
  • 発売日: 2009/10/01
  • メディア: 単行本

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トマス・ホッブズ著(水田洋編訳・解説)『ホッブズの弁明/異端』に続いて,大著が届く。国境をこえた思想の記録,社会思想の通史,スミス思想の理論的展開を主題としており,それぞれに評者にとって珠玉のモノグラフィーをいくつか含んでいる。詳細はあらためて本ブログで取り上げたい。
評者のこれまでの研究交流の中で転機になった先達との出会いはいくつかある。5月末からの著者との濃密な12日間はそのなかでも特筆すべきそれとなった。内田義彦の「思想→理論→思想」,小林昇の「政策→理論→政策」,水田洋の「思想→思想→思想」という3者の方法論(内田・小林・水田「特別 私たちのスミス研究」『週刊東洋経済』臨時増刊,1976年2月13日号,参照)を生の声で体現できた出会いに――内田には大学院時の学部講義聴講と毎夏の平田ゼミ合宿での研究会,小林には大学院時の集中講義,水田には今回の12日間「講義」――興奮と幸運を感じている。