685社団法人日本観光協会編『数字でみる観光[2010-2011年度版]』

書誌情報:創成社,viii+136頁,本体価格600円,2010年11月10日発行

数字でみる観光[2010-2011年度版]

数字でみる観光[2010-2011年度版]

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各種資料集を見るとついつい手を出してしまう。観光関係の仕事をする人のために編まれた新書サイズの資料集である。ついつい手を出す悪い癖が出て,携帯用にもかかわらず書棚の資料コーナーの一角に収まることになった。必要なことはその都度ググってもいいがこの種の資料集は一覧性が高く,暇なときにめくっての新発見がいい。
日本の国内観光の動向,観光資源,観光施設,旅行業,輸送,主要経済指標,国民生活と余暇,世界の観光,日本の国際観光の動向,資料編から成っている。解説抜きの数字のみの資料集は意外に読み応えがある。ためしに,「宿泊観光旅行先での行動」をめくる。温泉浴48.2%,自然の風景を見る43.9%,名所・旧跡を見る33.4%,特産品等飲食買い物24.6%,動・植物園等見物17.5%,レジャーランド・テーマパーク13.3%,ドライブ14.7%,季節の花見11.4%,神仏詣9.7%,都会見物5.7%とある(日本観光協会「観光の実態と志向(第28回)」2010年2月調査より)。温泉浴は減少,自然は横ばい,名所・旧跡は増加,特産品等は横ばいなどもわかる。
資料編の「観光関係主要団体」に目を転じると,全国旅行業協会・二階俊博日本ユースホステル協会福田康夫,日本サイクリング協会・谷垣禎一などどこかで聞いた名前もある。
[2011-2012年度版]は出たのだろうか。