書誌情報:日経BP社,213頁,本体価格1,400円,2014年9月24日発行
- 作者:水津 陽子
- 発売日: 2014/09/20
- メディア: 単行本
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日本人が気づいていない訪日観光地をルポし,その魅力と課題を整理していた。観光地の魅力,プロモーション,送客動線が鍵になることやリピーターを含む外国人個人旅行客が6割を越えること,テーマ性の高い体験・交流観光(ニューツーリズム)が人気であること,さらにはひとつの観光地としてではなく複数の地域の観光地としてブランドをつくることなどを込めていた。
訪日観光客に人気のある古都と廃墟,桜,川・運河,宿,ローカル鉄道,美術館,食べ歩き,都市観光,名城・古城,街道,バスの紹介はわれわれ日本人にも魅力が詰まっている。
「台湾との観光交流で客数増やす松山城」と松山の取組が紹介されている。
観光地の魅力をもとにそれを引き出し商品として売る旅行代理店の存在も無視できないことは,阪急交通社が開拓した韓国の桜ツアーが教えている。
多くの日本の観光地は人を集め土産物を売るスタイルから抜け出せていない。物見遊山観光から能動体験型観光へという著者のメッセージは観光や地域振興に参考になるはずだ。
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- 愛媛の観光まちづくりを考えるフォーラム→https://akamac.hatenablog.com/entry/20111022/1319290972
- 北川宗忠編著『観光・旅行用語辞典』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20081001/1222855403