書誌情報:東洋経済新報社,214頁,本体価格1,500円,2011年11月10日発行

100円文具「超」仕事術 ―デジタル時代こそ、アナログを活かせ!
- 作者:榎本 勝仁
- 発売日: 2011/10/27
- メディア: 単行本
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たとえばゼブラの「チェックセット」(378円,赤[ASIN:B001BAM844]・緑[ASIN:B001BAFPYY])。チェックペン,チェック消しペン,チェックシートがセットになっている。赤あるいは緑のペンでマークし,緑または赤のシートをかぶせると,マークした部分が隠れるやつだ。ゼブラからは消しペンの代わりにチェックテープをセットにした「チェックテープミニセット」(420円,赤[ASIN:B001BAFQ02]・緑[ASIN:B001BARNUS])もある。ヤマトからは「メモックロールテープフィルムタイプ」(525円,[ASIN:B003FGGJ7E])が出ている。評者の高校時代にはこのような市販品はなく,マジックで該当箇所を消すしか方法がなかった。英語の教科書の前置詞をすべて消し,何度も文章を読んだ経験がある。効果はかなりあったと思う。これらは本書の「Extra ”100円文具”だけではないスグレものたち」で紹介されている文具である。
100円文具を活用した仕事のチップスを集めている。エンピツ・ペン,ノート,ふせん,カード・用紙,ファイルなどである。スマートフォンやタブレット型情報端末がさらに普及したらアナログ文房具は駆逐されるかというと,そう単純ではないだろう。評者自身,15年前には Palm (Palm 社の PDA)を愛用し,しばらくは紙にさよならをしたはずであった。ここ数年,初期のスマホや iPad を日常的に使いながら,万年筆と RHODIA のメモ帳各種は欠かせない。その場その場で目の前にあるものをストレスなく使うのが一番だ。デジタルとアナログ併用は当分続きそうだ。
100円文具とあればやってみてしっくりこなければやめたらいい。仕事や趣味に活かせるチップがひとつくらいは見つかるかもしれない。
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