669人工ゼオライト

今日のTBS「夢の扉+(プラス)」は「福島の農地をよみがえらせる!世界初の除染技術――“廃棄物+磁力”で放射性物質を除去する!――」と題し,逸見彰男愛媛大学農学部特任教授の人工ゼオライトを取り上げていた(→http://www.tbs.co.jp/yumetobi-plus/backnumber/20130609.html)。
逸見は,火山灰土壌の研究から農作物を育てなくしてしまうリン吸収機能を発見し,廃棄物の石灰岩から土壌改良材の人工ゼオライトを開発した。番組ではそれを放射線物質のセシウムを吸収させ除染に役立てるまでを追っていた。セシウムを吸収したゼオライトだけを回収するためには畑違いの磁性研究者との共同も必要になった。
人工ゼオライトには焼却した稲の籾殻の炭を使え,ベトナムでの事業化も進んでいるという。
農地からの恵みであるコメがめぐりめぐって原発事故による土壌汚染除去に役に立つ。火山灰の研究からということも含め自然の輪廻を感じる番組であった。
同番組ではかつて愛媛大学関係で,江崎次夫「“海の厄介者” 巨大クラゲで地球を救う!――クラゲの保水力で山林の荒地を緑化する『夢の肥料』開発――」(→http://www.tbs.co.jp/yumetobi-plus/backnumber0/20120325.html),野村信福「夢の水素社会へ――廃油から取り出した水素で,自動車を動かせ!――」(→http://www.tbs.co.jp/yumetobi-plus/backnumber0/20110925.html)を取り上げたことがある。