544大学生の自殺問題

内閣府が6月8日に発表した2012年版『自殺対策白書』(→http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/whitepaper/w-2012/pdf/index.html)をうけて――「「我が国における若い世代の自殺は深刻な状況にあり,15〜39歳の各年代の死因の第1位は自殺となっている」――,森岡孝二さんが「大学生の自殺問題はもはや放置できません」を書いている(→http://hatarakikata.net/modules/morioka/details.php?bid=194)。
「「就職失敗」による自殺(いわゆる就活自殺)が2007年から2010年の間に3.5倍に増えている」と現状を憂いつつ,「大学生の自殺問題に対しては,大学の取り組みは致命的なほどに立ち遅れています。心のケア問題に取り組む大学が増えてきたという報道もありますが,多くはカウンセラーによる精神的ケアに留まっていて,自殺問題を正面から取り上げている大学はほとんどありません」と指摘している。
「大学生の自殺の主な原因・動機」は「学業不振」,「進路の悩み」,「うつ病」,「就職失敗」の順であり,自殺を選ばざるをえない背景分析の必要性と学生への精神的ケアの重要性を示すものだ。