書誌情報:東洋経済新報社,xxi+273頁,本体価格1,600円,2013年11月7日発行
- 作者:宇沢 弘文
- 発売日: 2013/10/25
- メディア: 単行本
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底本となった『経済学と人間の心』(東洋経済新報社,2003年5月,[isbn:9784492313268])は積ん読のままだった。その後の講演録を追加し,池上彰「「人間のための経済学」を追究する学者・宇沢弘文――新装版に寄せて――」の解説が付されている。
アメリカ体験を踏まえた新自由主義批判,社会的共通資本の敷衍,大学教育への批判的コメントが内容となっている。なかでも著者の社会的共通資本の提起からはじまって自然環境,社会的インフラ,制度資本に立ち入った議論は本書の中心をなしており,ヴェブレンを代表とする制度学派への惜しみない賛辞を送っている。
フリードマン,ジョン・ロビンソンらのエピソードも含まれており,気楽に読める本だが,考えさせられる内容ばかりだ。
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