1002(EIWA MOOK)『紙幣と硬貨 BEST200』

書誌情報:栄和出版社,95頁,本体価格880円,2014年11月1日発行

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日本初の貨幣「富本銭」から高度経済成長期の日本銀行券B号,C号,D号や各種硬貨までを歴史的背景とともに描いた日本貨幣史である。占領地(朝鮮,満州,台湾)で発行された紙幣や占領地(フィリピン,オセアニア,マレー,ビルマ)で発行された軍票,日本占領期の在日米軍軍票も解説されていた。
日本の貨幣総覧ではないが,1300年前の貨幣から戦国時代,江戸時代,明治時代,昭和時代の貨幣・硬貨を通覧できる。実物大大判目録と江戸貨幣換算表(一文=16.5円)・物価一覧はそうした需要があることを考えた付録だろう。
貨幣史はそのまま経済活動や統治機能の指標になる。貨幣コレクターでなくともついつい手に取ってみたくなる。