196村松,平野美宇・伊藤美誠ペア準優勝(世界ジュニア卓球選手権大会)

世界ジュニア卓球選手権大会(上海,11月30日〜12月7日)は最終日を迎えた。
男子シングルスの村松雄斗は,決勝で中国の于子洋(YU Ziyang)に 0-4 (9-11, 7-11, 9-11, 9-11) で負け,惜しくも準優勝にとどまった。于のナックル性のドライブに何本かオーバーミスしたのが痛かった。スピードのあるドライブを放った于が強かった。村松は,準々決勝では呂翔(LYU Xiang),準決勝では中ペンの薛飛(XUE Fei)と中国選手に圧勝した。団体戦も含め,各ゲーム終盤の1点をとれるかどうかが勝負を決めた。
水谷隼(2005年準優勝),松平健太(2006年優勝),丹羽孝希(2011年優勝)に続く4人目の決勝進出は見事だった。
女子ダブルスの平野・伊藤の中学生ペアは,中国の陳幸同(CHEN Xingong)・劉高陽(LIU Gaoyang)ペアに 2-4 (11-5, 10-12, 6-11, 12-10, 5-11, 7-11) と準優勝にとどまった。第2ゲーム10-8から4連続の失点が痛かった。相手ペアはこれ以降ラケットを振り切るようになり,威力あるフォア・バックで攻めていた。石川佳純・森薗美咲ペア(2010年)に続く決勝進出は来年に生かされるだろう。
全種目で中国(選手)が優勝し,存在感は圧倒的だった。そのなかで,村松,平野・伊藤ペア,男子ダブルスの韓国の趙勝敏(CHO Seungmin)・金民赫(KIM Minhyeok)ペアは,中国をもう一歩まで追い詰めた。また,ブラジルのカルデラノ(CALDERANO Hugo),中国系らしい中ペンの QIU Dang,優勝した于に善戦したタイの TANVIRIYAVECHAKUL Padasak などこれからの活躍が期待できる選手がいた。