書誌情報:東京書籍,575頁,本体価格4,900円,2015年2月26日発行
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紀元前から原題まで6つの時期に区切り,ヨーロッパと非ヨーロッパにほぼ同じ紙幅をあてて編集されている。分からないながらも生を鑑賞するのがいちばんだと思うが本書のような美術ガイドを時に広げてみるのも楽しみ方のひとつだろう。展覧会などでの作品との一時にしかすぎない邂逅だけでなく,その余韻を味わうためには準備・予備知識があるにこしたことはない。
2ページ見開きに収められた作品(カラー写真1100点以上)と背景や作者を中心とした40人以上の執筆者によるその解釈からなる本文だけでなく,文化年表と個人史を交叉させた年表によって美術の展開と美術運動を一瞥できる。
印刷・製本は中国とあった。DTPで版下を作り,それをコストが安く済む(?)中国(Midas Printing)で作る。アートも生きた経済からは自由ではなさそうだ。
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