書誌情報:三省堂,352頁,本体価格4,000円,2014年2月15日発行
- 作者:ナイアル・キシテイニー
- 発売日: 2014/01/21
- メディア: 大型本
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大きな歴史の区切り(「さあ,交易をはじめよう」紀元前400年〜後1770年,「理性の時代」1770年〜1820年,「産業革命と経済革命」1820年〜1929年,「戦争と不況」1929年〜1945年,「戦後の経済学」1945年〜1970年,「現代の経済学」1970年〜現在)と経済学の概念(キーワード,経済学者,前史と後史,および本文・図解・写真・経済学者の簡単な紹介)とを交錯させた構成になっており,図解もさることながら本書の最大の特徴がこの構成だ。
ある概念の解説を本文にしながら,その歴史と関連する経済学者が結びつく仕掛けが秀逸である。資本主義の成立とともに体系化されてきた経済学の歩みが手にとるようにわかる。よく工夫されている。
最初から通読するというよりも,事典・辞典のように必要に応じて繙く本である。評者は「経済学史」の講義資料に使った。
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