341三ずの家にも春

元政(げんせい)法師が詠んだという「松立てずしめかざりせず餅つかずかかる家にも春は来にけり」(朝日新聞天声人語2016年1月1日)がぴったりの元旦を迎えた。
田舎の餅料理であるくるみ餅だけは定番だ。小さいときは杵と臼で餅をつき,くるみは殻を割って取り出していた。
今は杵つき餅を購い,ケーキ用などの剥いた生くるみを使う。くるみをすり鉢に入れ,細かくなるまで丁寧にすり潰す。とろっとした仕上がりはこのすり鉢作業にかかっている。十分細かくなったらお湯,砂糖,塩少々で味を調え搗きたての餅と和えれば出来上がりだ。焼き餅でもおいしい。