554橋本帆乃香,二冠達成(卓球ワールドツアー・ザグレブオープン)

ザグレブクロアチア)オープン(5月2日〜6日)で,18歳の橋本帆乃香がシングルスとダブルス(佐藤瞳とのペア)の二冠を達成した。
佐藤とのペアはすでに優勝経験があるが,シングルスでは佐藤の壁を破れずに準優勝どまりだった。今大会の第1シードだった佐藤が1回戦で姿を消すなかで第2シードの橋本が見事初優勝となった。初戦の1回戦は際どかったが,それ以降は安定したカットとバックハンドのスマッシュ,要所でのサーブで圧倒していた。
男子シングルスは37歳のベテラン,ギリシャのギオニス(GIONIS Panagiotis)がワールドツアー初優勝を遂げた。南部ヨーロッパ諸国からも初,チョッパーとしてもヨーロッパ初と初物づくしだ(チョッパーとしては5人目の優勝者となり,現役引退した塩野真人が2013年にジャパンオープンチェコオープンで優勝したのを思い出す)。準々決勝のドイツのデューダ(DUDA Benedikt)戦を 4-3 で乗り切り,決勝では22歳のフランスのフローレ(FLOLE Tristan)を 4-2 (11-5, 11-6, 9-11, 5-11, 12-10, 11-6) で振り切った。2-2 となった第5ゲームを 7-10 の劣勢から連続5ポイントを取って試合を決めた。レジェンド大会にも出る大ベテランの初優勝は素晴らしい。中後陣からのラリーはチョッパー・ギオニスの真骨頂で,卓球の面白さを伝えてくれる功労者である。